セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

癒しは共同創造。

時々、「頭痛がする人に施術をしたら自分も頭痛になってしまった。」
「施術をしたら自分のエネルギーを吸い取られてしまった。」等々の体験を、
耳にすることがあります。

 

または、ある特定の方に対してのみ、
そのような現象を体験していたりなど。

それでは、相手の気の影響を受けずに、
共に爽快感を味わう施術を行っていくためには
どうしたら良いのでしょう。

これは、足の反射療法の生徒さんにもお伝えしていることですが、
人の足に触れる施術者として大切なことは、
まずは自分自身の呼吸を整えることで
相手の呼吸も整えることが出来る(共鳴作用)ということ。

まずは自分の呼吸から、なんです。

一方的に相手を「癒してあげます」とか、
「楽にしてあげます」と思ったりしないこと。

「余計なこと」も、しないこと。

なぜなら、ボディの施術に限らず、癒しのすべては、
一方的なものはあり得ないからです。
どんな場合であろうと、共同作業だからです。

確かに、症状の重い人を施術した時に、
影響を受けてしまったというお話はよく聞きます。
でもこれは、決して相手のせいではありません。
自分の波長と、相手の波長が、ぴったり合わないことには
起こり得ないことだからです。

もし、「重い」と感じるものがあるのなら、
その「重いエネルギー」が自分の中にも存在するからであって、
施術を通して、そのことに気付かせて頂いているんです。

重いからイヤという選択もありますし、
邪気のようなものは避けておこうという選択もあると思います。

ただ、わたしがここで伝えたいのは、
重たいものを避けることではなく
そこに気付いて、そのことに対して
「気付かせてくれてありがとう」と受け入れることが出来るかどうかで、
施術者としての成長スピードは大きく変わっていくということです。

 

受け入れることが出来るかどうか。

これはとても大切なことです。

もし、施術者が、自分自身を見つめることをしないまま、
多くの人を「癒してあげる」行為を続けたとします。
そのことで自分自身のキャリアと価値を確かめていたとしたらどうでしょう。

自分自身を見つめることなしに、周りの人ばかりを癒し続けた施術者は、
いつのまにか、「癒されたい人を必要とする施術者」になってしまいます。

やがて「人を癒すということは一体何なのだろうか」という疑問に
直面することになっていくのではないでしょうか。


施術中は、必要なことが起きています。
施術を通して、自分の中の何かに出会ったら、
大きな気持ちで、その何かを受け入れてあげることが本当に大切。

相手から見せられるものは、すべて自分の中にもある自分の一部だからです。

施術を通して、相手を通して、様々な自分の一部と出会う時、
そこには、「信じられない自分」や「見たくない自分」もいます。

それでも避けることなく、否定することなく、
受け入れていく強さを持てるかどうか。

成長スピードはここで大きく変わってくると思うんです。

最初はそれは痛い体験かもしれない。
ところが、潜在的なところではもしかしたら、
ずっと超えたいと思っていた体験かもしれないのです。

施術もまた、「痛いところ」と「気持ちいいところ」は、同じです。
施術中、相手の方が身体と向き合っている中で、
施術者もまた、同時に自分自身との出会いが起きています。

そのうちに、お互いにシンクロして痛みが融けていく瞬間が訪れます。

それは、痛みによって支えられてきた今までの流れから解放されて、
痛み自らが、これからのために創造的な形に生まれ変わる大切な瞬間です。

それは、「消えた」のではないし「治った」のでもないし、
「痛み」があったからこそ生み出せた、
新しい第三の力が生み出される瞬間とも言えるかもしれません。

この瞬間には、大切なことを思い出すことになるかもしれませんし、
迷っていたことから脱出し、行動出来る準備が整うかもしれませんし、
痛かったところや問題だったところが問題じゃなくなったり、
いろいろなことを感じるかもしれません。
同じように施術をしても、同じ施術は二度ないんですね。

足に触れさせて頂くということは、
心にも触れさせて頂いているということ。

そして、その心を支えている大きな意識の中にも置かれていくこと。

目には見えていなくても、施術回数が増していくごとに、
「大切な何か」に触れさせて頂いている感触を
何度も何度も感じるようになっていきます。

どんな状況であろうと、今ここで出会っている相手と自分は、
何かがひとつでも足りなかったら出会えなかったかもしれないタイミングで
出会っています。

癒しに一方通行はなく、常に共同作業であることを忘れずに
ひとつひとつの出会いを大切にしていきたいです。