セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

本当に回復する時は、施術の力ではありません。

 先日、ある方との会話にて。

 

「ユミコサロンには、どんな方々が施術を受けに来ているの?」と
質問を頂きました。

 

「そうですね、元気な方から、ご病気の方まで、様々ですよ。」と
答えました。

 

「病気の方にも施術しているの?」と聞かれたので、

 

「もちろんです、通院中の場合は医師の同意を得ていらっしゃる方のみですが、
ここでの施術が役立つのなら対応しています。」と答えました。

 

すると、
「病気の人を施術したら、あなたも辛くならないですか?」と
質問を頂きました。

 

「そうですね、どんな仕事でもそうだと思いますが
負担や影響は普通に受けますよ。」と答えました。

 

その方は、お知り合いに
素晴らしい気功師の先生をご存じで、
病気の方に対する施術の注意点をわたしに話してくださいました。

 

どんな病気であろうとなんでも治してしまう力を持っていたその先生は、
ある日、とっても重病の方の治療に入ったそうなのです。

 

その時以来、今まで使えていた「力」(と呼んでもいいのかな?)が、
一切使えなくなったそうなのです。

 

なんでも治す力を持っていたはずなのに、
その時以来、治せなくなったそうなんですね。

 

一気に波動が下がってしまった、とのこと。

 

ですから、わたしにもそれを心配されて、
出来るだけ元気な人を施術するようにとご注意くださいました。

 

ありがとうございますと丁寧にお礼を伝えながら、
わたしの中で、このお話には、大きな大きな違和感が・・・・m(__)m

 

心配してくださった気持ちは、純粋なものでしたし、
それについては大変感謝してるのです。

 

ただ、病気だろうと健康だろうと、
人と関わる以上、人の影響って日常の中で普通に受けるものです。

 

そしてやはり、お客様が施術を望まれる時というのは
元気な人が定期的にメンテナンスにいらっしゃる場合はともかく、
本当に具合悪くして、病院に行っても治らなくて病名もなにもないのに、
症状だけが残っているのでどうにかしたくて、
ここの施術はどうなんだろう?ということで
お問い合わせくださることも多いです。

 

それに対して、わたしが出来ることは、
元気な人にも具合悪い方にも同じように「足モミ」です。
施術の加減や施術内容はもちろんパーソナル対応していますが、
その時出来ることを精一杯させて頂く、これ以外ありません。

 

わたしがついていけない部分は、
波動が高いからいい、低いからダメという見方でした。

 

それは、常々変化しているものだと思うし、
誰だって元気な時もあれば、不調な時もあります。

 

そして、忘れちゃいけないのは、
どんな状態も、それがその人のすべてではなく
一部に過ぎないということ。

 

日頃バリバリと活躍されている経営者さんだって、
愚痴りたい時もあれば、
子どものように甘えたくなる時があるわけです。
でもそれは、周囲の人間や社員に知られたくない姿でもあります。
そして、それだって、
その経営者さんのすべてではなくほんの一部の側面に過ぎません。

 

ちょっとした一面に過ぎない部分をすべてだと受け止めてしまったり、
波動が高いとか低いというだけで判断して人を観るということが
わたしには理解出来ません。

 


一切の力を無くしてしまった気功師の先生が、
どんな方なのかわたしは知りませんが、

 

わたしも、実は、経験があります。
自分のエネルギーを、どんどん相手に送り続け、
相手は驚きの回復力を見せましたが、
自分の生命力を支える分が足りなくなってしまったことがあります。
まだ20代の若かった時です。
今のように、癒しに関して意図してエネルギーを扱えなかった頃のことです。

人生とはなんぞやってことも、まるでわかっていなかったのに、
技術力だけは上げていたのですから、今思えばヤッカイでしたね。

 

心が未熟でした。

 

当時、わたしは喫煙者でしたが、
わたしの師匠は、喫煙の害を99%取り除く処方を知っていました。
そしてその内容は、わたしには教えて頂けませんでした。
(今のわたしはそれを知っています。
そしてそれを使わない心得を心から理解しています。)

 

なぜ教えて頂けなかったのか、今ならじゅうぶん理解出来ますが、

 

とにかく、その時から、わたしが続けてきた訓練はたった一つ、

 

「治してあげたいと思ったりしないこと」

 

徹底して、心を鍛える訓練がそこから始まりました。

 

矛盾しているようですが、
治してあげたい人に出会って、治してあげたいとは思わない訓練です。

 

そのほうが、いろんなことがスムーズなのです。

 


施術がうまくいって、結果が出ると、
すごいね、すごいねって言われるようになります。

 

すごいねすごいねって言われるようになると、
だんだん勘違いを起こしてしまうんです。

 

さらにヤッカイなのは、
この勘違いは、最初から勘違いという顔をしていません。

 

どちらかというと、自分の使命感や正義感を刺激する形で訪れますから、
勘違いしているかも?という客観的な視点になかなか戻ることが出来ません。

 

すごいねすごいねって言われ続けながら、
周囲が背中を押してくれる方向に進むことのほうが
まるで自然に見えるくらいです。

 

これがわたしの役割なんだ!・・・ってね。

 

わたしの感情を動かす形で訪れるのです。

 

わたしはこの時のこの状態を、
自分の中の誘惑者だと思っています。

 

すごいねすごいねって言われながら、
なんともいえない心地良い、自分の中の誘惑者。
でもその根底には、寂しさや不安が見え隠れしているわけです。

 

寂しさや不安がどうしようもなくなって、
魔境に入っていくほうがラクなのです。

 

そのほうが、周囲に喜ばれ、
自分も役に立っていると感じてしまうから、
自分の内側の弱さなんて観ている暇ないし、
そのうち、弱さなんかなかったことにしてしまうほど記憶がすり替わり、
違うものと同化してしまうんです。

 

自分がどこに立っている人間なのか、

 

ここを見失った状態で施術に入るのは、本当に危険だと思います。

 


「治してあげたいとは思わないこと」

 

この部分は、
ノリノリの時ほど、立ち返る大切な場所だと感じてます。

 

出来ないことには手を出さないことも大切ですが、
つい引き受けてしまう場合は、
この部分を一度よく観ていくと良いんじゃないかな。

 

コリほぐしも同じですよ。
コリをほぐそうと思って、ほぐれるまでやっつけ続けるのはNG!

 

コリに寄り添い、じっと待つことも大事で、
自然に融けるように体の中に通り道を用意してあげて、
あとはコリにお任せするよう信じてあげたらいい。

 

体はバカじゃないから、ちゃんと折り合いつけながら
ちゃんと回復に向かって動き出していきます。

 

魔境の傾きを感じたら、
神様はいつもこちらを見ていることを思い出すと良いかもですね。

 

体が本当に回復する時は、施術の力ではありませんから。

 

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