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セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

人助けして、助けられたのはわたしでした。

少し前のことです。

富士山がまだ山開きする前のこと。

富士宮ルートを歩いていた時のこと。

 

ずっと足モミ仕事を続けてきたわたしにとって、

とても印象に残った出来事がありました。

 

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その日は、登頂を目指す登山ではなく、

時間の許す限り歩いて、時間が来たら帰りましょうという計画でした。

 

入山したのはお昼でした。

タイムリミットは午後3時。

午後3時になったら、どこに到着していようと、

その先は進まずに下山開始という計画です。

 

ある程度、標高の高い場所を歩くという目的が最優先なので、

こういうパターンは今年は頻繁にやっています。

 

その日、ガスガスの中、

7合目付近で、2人の男の子達に会いました。

 

一人は登山に慣れてるふうな感じでしたが、

もうひとりはフラッフラ。

 

足が攣って動かせなくなっていて、

休憩しながら、やっとこさっとこ下山してきた様子でした。

 

「大丈夫?」

 

声かけさせて頂くと、元気に「大丈夫です!」って答えてくれたものの、

足が攣って苦しそうでした。

 

心の中でファイト~~~を送りながら、

わたしは、その先を再び登り始めました。

 

まもなくして、タイムリミットが来たので、

7合目と8合目の間あたりから、下山を開始しました。

 

もうすぐ登山口に到着する手前で、

さきほどの男の子達に再び会いました。(追いつきました)

 

やはり、足が攣って動けなくなっていたんです。

筋肉がすっかり酸欠状態になっていて、思うように動かせない。

 

本当に、あともうちょっとの所なのに、

ここから先、下山することが出来ない。

 

お話を聞いてみると、

人生で登山をしたのは初めてのことで、

初めての登山が富士山で、朝の5時から登り初めて、山頂まで行って、

いま帰り道なんです、とのこと。

延々と12時間、歩き続けていたんですね。

 

まだ閉山中の時期なのに、よく登ったね!って感心してしまいました。

 

でも、足がこんなにヒドイ状態になってしまってなんと言ったらいいのか。

ガスガスの中、驚きの軽装でしたし、体もすっかり冷えてしまってます。

人によっては、この状況、

富士山をナメ過ぎでしょうって言うかもしれません。

だからといって、この男の子がこのまま下山出来なくなるのは放置出来ない。

 

富士宮ルートは、岩の連続。

足がフラついて転倒なんかしたら、打ちどころによっては、

大怪我してもおかしくない要素がいっぱいあります。

 

それに、これに懲りて、

もう二度と富士山に登りたくないって思ってたらどうしよう、

 

富士山を大好きなわたしにとって、

それもとても悲しいこと。

 

なんとかしてあげたくなってしまい、

余計なお世話だったかもしれませんが、

その場で、足を調整させて頂くことにしました。

 

「なんとかして、その岩まで移動出来る?痛い?」

 

「イテテテテ」と言いながら、

すぐそこの岩場に腰掛けて頂きました。

 

「すぐ終わるからね。リラックスしてね。」

 

時間にして3分くらいかな。

筋肉がリラックスするようにアプローチしてみました。

岩場に腰掛けてくださった状態で行いました。

 

すると・・・

 

自力で立って、動けるようになりました。

 

「あれ?足が動く。さっきと痛さが少し違う。。。」

 

男の子はとても不思議がっていました。

筋肉をリラックスさせただけなので、難しいことはしていません。

痛みが和らいだだけなので、なんとか無事に下山が完了出来ればいい範囲。

 

お世話になってるトレーナーもよく言いますが、

山で一番怖いことは、熊でもなければヒルでもない、寒さでもない、

何が一番怖いかって、

自分の足で歩けなくなること、なんです。

 

とにかく男の子に笑顔が戻ってきました。

 

わたしも引き続き、下山を再開しました。

 

登山口に戻った時、

男の子が待っていてくれてました。

 

「さきほどはありがとうございました!」と、お礼を言われました。

 

まさか待ってるなんて思ってなかったので、ビックリ。

男の子の笑顔を見て、

わたしは心の中があたたかくなっていくのを感じていました。

 

「足、大事にしてね。富士山にまた来てね!」と、

お返事をして、お別れをしました。

 

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ほんの少しの出会いと出来事だったのですが、

この出来事は、わたしの中にいつまでも残る出来事となりました。

 

必要な人に、必要なタイミングで、

自分にも出来ることがあって、それを提供したら、

その人が助かった。

 

ここに一切の金銭は絡んでいません。

 

ただ、出来ることをした。

そしたら、感謝された。

 

だけど、助けられたのはわたしのほうかもしれないのです。

日々、めまぐるしいスピードで時間が過ぎ去っていく中、

このままずっと、この状態が続いていくのだろうか?と思うこともありますし、

今の仕事が出来るのは、わたしの手が健康だからであり、

もし手が使えなくなったら、わたしには何が残るんだろう?って

不安になることも時々あるからです。

 

でも、起きてもいないことで不安になる必要はないんですよね。

その時、その瞬間、出し惜しみしちゃいけないですね。

 

とても大切なことに改めて気付かせてもらった出来事でした。

 

施術ルームの運営も、

わたしの人生そのものなので、

お客様との時間も、とても大切なものです。

 

ただ、ここにいらっしゃるお客様は、

毎月のボディメンテナンスのために時間とお金を使える方。

優先して時間とお金をここに使ってくださってる方達です。

うちの施術ルームが無事に運営出来ているのも、

いつも来てくださってる皆様のおかげなのです。

 

でもきっと、世の中には、

誰かの手を借りたくても、お金をかけられないケースもあると思います。

 

また、こういう方法で筋肉をサポートすることが出来るんだってことを

知らない人も多いと思います。

 

お金のルールって一体なんなんだろうって思うことがあります。

 

そんなルールは関係なしに、

お互いの出来ることをそれぞれ自由に提供しあえたら、

世界はどんなに平和なことでしょう。 

 

本当のことは、言えない世の中。

本当の情報は、行間から汲み取るセンスがないと生き残れない時代。

 

だからといって世の中に対して嘆いてる暇はないです。

どんな時代でも、どんなルールの中でも、

幸せな気持ちで生きるかどうかは、自分にかかっています。 

 

あの日に出会った、酸欠の男の子のことを、

今も時々思い出しますが、

わたしの不安な気持ちを救ってくれた出来事だったと思ってます。

 

この出来事以来、仕事してても、誰と出会っていても、

わたしの気持ちが一番変化していました。

良い状態で施術に入れることは、とても幸せなことなんです。

 

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富士山は、標高差と気温差がキツイですが、

その分、トボトボペースが大きな強みになるので、

初心者でも登りやすい山だと思います。

でも、準備と休息は本当に大切ですね。

人のいない時期に、山頂まで行くのは自由ですが、

降りてくる体力も、ちゃんと確保していないと。

休憩なしの弾丸登山は(わたしも最近やってますが大きな声で言えません)

危険です(*_*)