セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

自分の技術の出番は最後でも遅くないんだよ。

先日、ある治療院さんのお世話になりました。

 

「とっても優れた技術を持ってる方だから、参考になると思う!」

と、ご紹介をされて。

 

本当に素晴らしい技術でした。

でも、わたしがその時に抱えていた不調を改善することは出来なかった。

 

別の日に、

時々お邪魔させて頂くリラクゼーションサロンさんに行きました。

 

わたしを担当してくださるのは、いたって普通の方です。

特別な技術を持ってるかもしれなくても(持ってなくても)

それを表に出すような気配もなく、いたって普通。

 

そして彼は、さほど特別な技術を使うことも一切なく、

わたしの不調を改善させてしまえる人なのです。

だから、わたしも安心して時々お邪魔させて頂いてるのです。

 

技術ではない。

彼の手から伝わってくるものも、とても勉強になります。

 

 

この違い、面白いですよね。

 

この体験から、思い出すエピソードがあるんです。

 

まだわたしが20代の頃。

当時はアロマサロンをひとつ任されていて、

わたしは店長をしていて、スタッフが11名いました。

 

スタッフ11名、見事に様々に、技術的な差も大きく開きがあり、

それでも同じ施術メニューで、同じ価格をお客様から頂いていました。

 

お給料は歩合制でした。

 

とても稼いでるスタッフがいましたが、

そのスタッフがずば抜けて優れた技術を持っていたかといったら、

そうではないんです。

 

むしろ、さほど何も持ってなかったと思ってます。

 

でも彼女の強みは「何も持ってない」ことを、

強みに出来る接客だったんじゃないかなって思ってます。

 

わからないから、お客様にどんどん聞く。

お客様は気持ち良く答えてくれます。

 

わからないから、お客様が何を望んでいるのか注意を払いながら施術をする。

お客様は望んでいることを満たして頂けるので、大満足してくださる。

これ、ものすごく安心して頂けたんじゃないかなって思ってます。

 

わからないからこそ、

自分が出来ることだけは手を抜かず全力を注ぎます。

オイルを選ぶ時も、肌に塗ってあげるときも、

その一生懸命さがお客様に伝わっていたんです。

 

難しい知識や技術がなくても、

彼女の強みは、お客様を理解しようとする力が強かったし、

商品(当時扱っていたオイル)のこともよく知っていました。

 

 

反対に、優秀に、難しい技術を持ってるスタッフも居ましたが、

なぜか個人売上が伸びていかなかったんです。

 

わたしは、スタッフ全員にしっかりお給料を受け取って頂けるよう

指導する立場だったので、

どうして優秀なのに売上が伸びないんだろうって、

ずっと観察をしていました。

 

やはり、難しい知識や技術が接客を邪魔をしていることってあるんですよ。

お客様から相談された時に、

どうすればいい、こうすればいいって、

次から次へと技術と知識のオンパレードで対応してしまい、

それによって、お客様の症状は消えていくのですが、

お客様のお話は聞いていないし、

商品は売れないし、お客様からの次のご予約も入らないのです。

 

難しい技術のみで、即解決してしまうので、

それはそれでひとつの方法だと思いますが、

お客様のお話を聞いていない、これは致命傷、だから、

お客様が本当に望んでいることを満たすことが出来なかったんだと思います。

 

お客様が本当に望んでいることは、何でしょう。

 

お客様が肩が痛いって言ってるなら、

まずは肩にそっと触れてあげてもいいんじゃない?

 

ところが、一流(?)の技術者の言い分はこういう時があります。

「いや、肩だけ触っても駄目だ、まずは全体が整うように、あーだこーだ」

 

技術的に正しいことかもしれません。

が、お客様が望んでいることは正しさだけではなかったりします。

 

痛いと言ってる場所に最初に触れてあげるだけで、

どれだけの安心感を与えられることか。

 

お客様に安心して頂くことよりも、

自分の技術を優先することが先だなんて、ちゃっちすぎないかな。

 

ほんの一手間ですけどネ。

 

ちょっとした心配りですけどネ。

 

ちょっとしたこと。

すぐ出来ること。

 

自分の本気の技術の出番は、それからでも遅くはないと思うんです。

ちょっとしたことを、これからも大切にしていきたいです。

 

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