セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

雲の上に住む人 富士山須走口七合目の山小屋から

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この本は、Amazonさんからも購入できますが、

先日お世話になった富士山須走口7合目の「大陽館」のことと、

ここを40年守り続けてらっしゃる御主人さんのことが

書かれています。

 

富士山の中が、どれほど異世界なのかが、

とてもよくわかる本です。

 

わたしが気軽に富士登山出来るのも、

山小屋あってこそ。

 

山小屋閉鎖中の富士山も何度か歩いていますが、

トイレや食料など必要な装備をすべて持参で歩くので、

山小屋オープン中と、閉鎖中の時では、

負担も違うし、きつさも違うし、閉鎖中は心細さも多少あります。

やっぱり山小屋がオープンしている、というだけで本当に安心なんです。

 

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大陽館では、豚汁が名物なんです。

この日は、カンカン照りだったけど風が冷たかった。

上には、雪が残ってるところもあるしね。だから、

じりじりと暑いけど、風が吹くとヒューって冷えるのです。

こんな時に、温かくて手作りの豚汁を食べられるなんて、これだけで幸せ。

 

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今回オススメのこの本は、直接、大陽館の中で購入しました。

 

夕食を食べている時に、御主人さんとお話する機会を頂き、

共感することが沢山あったので。

 

一般には、7月と8月の2ヶ月間しかオープンしてない富士山ですが、

それ以外の時期でも、登山者さんはいらっしゃるわけで。

 

何度でも読み返したくなる内容でした。

 

開山の1ヶ月前に、準備のためにここまで登り、

雪をどかし、小屋の準備に取りかかるところから→

観光期間中の富士山での出来事→閉山後の出来事→小屋終いして下山、

までの、半年間の御主人さん達の生活が描かれています。

 

富士山では、水はほんの少しずつしか使えませんし、

お風呂にも入れませんから、

下界での生活を引きずったまま山小屋で生活することは出来ません。

 

雪解けとともに小屋の準備中、

人の足が見えてきたので、救出してみると、

少し前に捜索届が出されていた方の遺体でした、とか、

 

( ・_・;)

 

まだ開山する前に、元気に登っていく登山者数名を小屋から眺めていると、

途中で止まってしまい、、、??

その後、ものすごい勢いで駆け下りてくる人がいて、

仲間の心肺停止を知らせに来ましたとか、

それで、救出のために、ブルを呼びに行ったりなど、

 

( ・_・;)

 

小屋と小屋の間の、どのあたりに気圧が変化するポイントがあるのか、

そういう時は、体にも大きな影響があるということなど、

御主人さまは本当にとてもよくご存じで、

 

でも、富士山はいつもこちらを見ているよってことも

とてもわかってらっしゃってて、

 

高山病対策も、本当にシンプルで、

 

そういえば、どこの小屋にも酸素缶が売られていますが、

大陽館には置いてないのです。

 

「息を吐いた分だけ酸素が入るから、とにかくいかに吐けるかに尽きる。」

 

わたしが大陽館にお邪魔した時は、

外に出て大声を出しなさい&カラオケを歌いなさいと言われましたが、

本の中で、高山症状の出た方に対しては、風船を渡していました。

膨らませて膨らませて、そのうちにラクになる。

 

エネルギーが体のどこで多く使われているのか。。。

山で過ごす時は、安全に過ごすためにも、

そういうことにいつも気付いていたいですね。

 

たくさん食べた時は、食べ物の消化のために酸素が使われていくし、

生理中の女性は生理のためにエネルギーを使っていますので、

生理中は、高山症状が出やすいこともあるのだそうです。

 

大陽館の御主人さんは、

閉山した後も、山小屋にいなければいけない理由を、

しっかりと持ってらっしゃる方でした。

 

理由はたったひとつ。

 

登山者さんがいらっしゃるからです。

 

小屋が開いていることの大切さに触れてらっしゃいました。

 

山の天気は変わりやすいです。

いつだったか、わたしも富士山で突然の霙にやられたことがあります。

見事な青空で、暑いくらいだったのに。

すごい勢いで、大きな雲が飛んできたんです。

そしてゴツゴツと氷の塊がーーーー。

 

その時、持参してたペットボトルの中身、ぬるかったはずなのに、

ほんの数秒で、キンキンに冷えてしまったことがあります。

 

30秒以内に雨具を装着できなければ、

体温を一気に失うかもしれないと思った出来事でした。

 

ゴツゴツと氷が振ってくるので、頭に手をあてながら、

とにかく急ぎ足で(しかし急げないのです。酸素薄いから。)、

歩けるところまで歩きました。

 

20分ほどで、霙はあがり、

もとの太陽が戻ってきてくれて、再びカンカン照りになりました。

 

たった20分の出来事だったけれど、

このとき、もし雨具を持っていなかったら、

わたしは命を落としていたかもしれない。

そのくらい、強烈な事件でした。

 

登頂する前に、こういう体験をしたおかげで、

あらゆるリスクを想定して準備出来るようになったので、

いま思えば、この時の霙は、富士山からのご指導だったのかもしれません。

 

大陽館の御主人さんの本の中にも、

悪天候の時に、すべての登山者さんを避難させている場面がありました。

 

すごいなと思ったのは、事前にそれを察知して、

すぐに臨機応変に対応していたことでした。

 

でも、状況を理解出来ずに、

予定を決行しようとする人もいらっしゃるんですね。

同じ登山者として、読みながら恥ずかしくなってしまった場面もあり。

 

山は、地上とは何から何まで違う。

山では山のプロのアドバイスを聞きましょうよ・・・(*_*)

 

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この写真は、富士山須走口7合目からの御来光です。

 

わたしはネボスケですので、ギリギリまでごろごろしていまして、

朝の4時半に、寝袋の中から山小屋の窓をあけて、

御来光をチラ見しただけ。

 

御来光の写真は、一緒に歩いたトレーナーが撮ってくれました。

 

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大陽館で頂いた朝食です。

 

焼き魚。。。ご飯もお味噌汁も、すごく美味しかった!!!

魚介類の中で、鮭はわたしの大好物です。

 

今年の富士登山、他のルートも予定してるので、

開山中はもう間に合わないかもしれないけれど、

大陽館が開いている時に、今年のうちにもう一度須走ルートを歩きたいな。

そのときは登頂しなくてもいい。

7合目まででもいい。

 

大事なことをたくさん教えてくださる御主人様に

またお会いしたいです。