セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

今年3度目の登頂は御殿場ルートから【その2】

深夜、7.4合目のわらじ館を出発し、

8合目まで移動しました。

 

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8合目で御来光を拝んでから、山頂に向かおうという計画です。

 

8合目では沢山の方々が待機してました。

 

エマージェンシーブランケットで全身グルグル巻きになって眠ってる人とか。

崖側に向かって嘔吐している人(高山症状かな)とか。

 

わたしは山専ボトルからお湯を出し、

ホットコーヒーを淹れて飲みながら太陽を待ちました。

 

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あやしげな空でした。

雲が高くて、御来光というよりは、お日様になりそうな気配。

それでも気持ち良かった。

 

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日頃の生活の中では、体験できないことばかりだから。

 

富士山だって、地球規模で見ていくと、

宇宙空間にむきだしになっている「底」のようなものだから、

 

空をじっと見ていると、重力の不思議を感じずにいられません。

 

空に落ちそうになる感覚がたびたびあるのに、

落ちないでいられるのは、重力のおかげなんですよねぇ。

 

空に向かって飛ぶという表現は、真実だと思いますが、

空に向かって落下するという表現も、真実だと思うのです。

 

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一瞬、雲が移動してくれて、

大好きな宝永山が真下に顔を出してくれました。

 

8合目から見る宝永山はとってもとっても小さくてジオラマみたいで、

とっても可愛かった。

 

御来光はどうやらお日様のようなので、

適当に体を慣らしてから、再出発しました。

 

雨が降っていたので、雨具を着たんですけどね。

上に行くと、雨は上がり、

太陽は「ド太陽」に豹変し、

とにかく暑いのなんのって。

ラストの急登は、完全無風の中、じりじりと灼熱地獄でした。

 

雨の時よりも、酸素の薄さを実感したので、

いつも以上に速度を落として歩きました。

 

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それでも、ふわ~っと風が吹くと、

今度はとっても寒いわけです。

 

富士登山には、夏と冬の両方の準備がやはり大切ですね。(←基本ですね♪)

 

暑いまま我慢して登るとか、

寒いまま我慢して登るのは危険。

 

面倒でも、ザックをおろし、必要なら着替えをして、体温調節を行う。

面倒でもこういうことに手を抜くと、あとからヒドイ目に合う。

 

富士山のことは、富士山から学ぶ。

 

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おかげさまで、無事に山頂に辿り着きました。

何度来ても、ド迫力なお鉢です!

 

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剣ヶ峰での記念写真です。

 

この方のおかげで、わたしは山を歩けるようになりました。

山で過ごす時に必要な基本的なことを、すべて教えて頂きました。

感謝でいっぱいです。

 

この記念写真、お天気良さそうに見えますが、

背景には大きな雲が。

 

この雲が、この写真を撮った直後に大移動してきまして、

あっという間に、視界が真っ白に。雨になりました。

 

そして雨具に着替えたのですが、

着替え終わる頃には、雲は去り、またカンカン照りになりました。

 

山のお天気はわからないです。

 

そして下山開始後は再び雨になり、そのままずっと雨でした。

 

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この写真は、御殿場ルート下山途中に撮りました。

長田(おさだ)さんの記念碑です。

 

富士山頂上の測候所は、今は無人運転ですが、

むかしはそこで働いてる方々が沢山いらっしゃいました。

日本の気象観測を支えてくれていた場所です。

 

当時、そこで働く人達のために、

食料などの物資を運ぶ強力と呼ばれる方々がいて、

御殿場ルートが使われていたそうです。

 

そのうちのひとり、長田輝雄さんは、

富士山を知り尽くしていると言われていたベテランさんだったそうです。

ところが、冬期の御殿場ルートで、強風に飛ばされて頭を強く打ち、

殉職されたそうです。

享年59才でした。

 

長田さんが亡くなった後、たくさんの募金により、

8合目尾根から頂上まで、風から身を守るために鉄柵が設けられました。

冬期になると、鉄柵も、雪と氷に埋もれてしまうので、

ほんのわずかしか掴めるところがなかったそうですが、

突風が吹くと、気象庁職員や強力の方々は、そこにつかまって、

風がおさまるのを待ったそうです。

 

その鉄柵も今は撤去されてしまったそうで、

記念碑だけが残りました。

 

記念碑の近くを歩きながら、いろいろ思い巡らしてしまいました。

 

ここからずっと剣ヶ峰まで荷物を運んだ人がいたんだ・・・。

その姿を思い浮かべながら、下山してきました。

 

富士山って、様々なルートがありますが、

ルートによって空気の感じがまったく違います。

 

須走口は、信仰登山って感じがあるし、

富士宮口は、詩や絵で描かれてるものが多いからか、美しさを感じるし、

御殿場口は、富士山の歴史をドーンと感じます。

 

少しでも空気の重さに変化を感じたら、

その変化をちゃんと味わって、丁寧に歩きたくなります。

 

充実した御殿場ルートでした。

ありがとうございました(^^)/