セラピールームすずきBlog

小さなサロンオーナー鈴木ゆみこの日記。心身の調和は人生を豊かにする。

山がわたしを呼んでいる

随分前に発売されてたのに、最近知った本でした。

面白かったー!!!

 

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山小屋でアルバイトする女子大生が主人公。

初めての山に対する憧れは、草原には羊や馬がくつろいでいて、

暖炉があって、ロッキングチェアがあって・・と、夢見て向かった先は、

想定外のおんぼろ小屋(笑)

 

最初はね、読みながらイラっとしました。

いくらなんでも、標高2000の場所に行くために、

それあまりにも軽率すぎない?っていう部分が目立っていたので。

 

それであっても「山に呼ばれた」主人公が、

ラストにククリ姫に出会うまでの全てが、

なんともいえない、わたしまで何かひとつ達成感を得たような気分に。

 

実際、山小屋での仕事は、想像以上にやることが多いと思います。

昨年、わたしも富士山の山小屋で一泊だけお手伝いした時、

「山小屋ってこんなに忙しいのぉぉぉぉ?!」って

びっくり仰天でしたから。

 

お客様いるときはもちろんのこと、

お客様がいない間にしか出来ないことも山盛りで、

自分の時間っていうのは、24時間のうち、1分もないよって、

スタッフの皆様も笑っていたっけ・・

 

ほんと、1分もなかったです。

 

そういう環境を共有しているので、

山小屋メンバーがファミリーになっていくのも納得だったし、

わけわからずお手伝いに行ったわたしのことも温かく迎えてくれたので、

あのときの一泊二日は、

わたしにとってお金では買えない宝物にもなりました。

 

天候の影響で登山道が乱れた時にやらなければいけないこと、

小屋の修繕に誰かのマンパワーを取られたら、

残ったメンバーでルーティンをこなさなければいけません。

 

トイレの掃除も、

食材の管理も、

お布団を干すために外まで運ぶとか、

夕食の仕込みも何時までにかかっておかないと間に合わないので、とか、

 

そうしてる間に、ガスで道に迷った登山者が辿り着けない連絡があった時、

迎えに行って一緒に登ってくるとか、

 

スタッフの中には、英語話せる人も多かったし、

(富士山では英語を使えないと務まらないと思います・・・)

ひとりひとりがマルチに動ける状態が大切でした。

 

わたしがお手伝いした山小屋は、標高3000超えの場所でしたが、

ここでは普通に生活しているだけでダイエットになるわ!っていうくらい、

エネルギー消費が凄かったです。

 

だから、「山がわたしを呼んでいる」の中でも、

登山道のゴミ拾いに行っただけなのに、

キジ打ち(お花摘みとも言う。)に大当たりしてしまった主人公のショックは、

わたしも他人事に思えなくて、笑いが止まらず、

飼い犬のものでもないのに、なぜわたしが拾わなければいけないの?!って

思いますよねぇ、わかるわかる、わかるよーーー!って、

いつのまにか、主人公を応援する姿勢になって引きこまれていったのでした。

 

(標高の高いところでは、ウンコは土に還りません。

樹林地帯では、動物が臭いでやって来て植物を荒らすことにもなるので放置出来ない。

 

一週間、お風呂に入れないとか、

水がどれだけ貴重なものなのか、

山小屋で体験することは、すべてが地上とは違うことばかり。

汚いことのほうが多いです。

 

主人公は、早くここから出たい。

次のアルバイトが決まるまでの間という条件つきで頑張るわけですが、

 

だけど、望み通りに、

いざ山から地上に戻ってみると

何かが違う。

自分が違う。

 

以前の自分が、まるで大昔のことのよう。

 

地上に戻った時の主人公の状態に、わたしは一番共感しました。

 

生きる欲が消えたわけじゃないのですが、

物欲がなくなっているんです。

山で体験したこと、教わったこと、感動したことを、

それと同じようなものを、

地上でも体験しようとして、

それを表してくれているものをお金を払って買おうと思っても、

そういう品物って、探しても存在しないんです。

 

山で学んだことを地上で生かすには、

自分で表していく以外、ないんです。

 

仲間の偉大さを感じ、

偽らない自分であることの大切さを感じ、、

 

この本、続編があるといいのになー。

主人公だけじゃなく、山小屋メンバーみんな面白い人達ばかりなんです。

 

読み終わってすっきり。

そして、もう一度読みたくなる本です。

 

(^_^)